アデルの恋の物語

※ネタバレあり
実話を元にした映画。
この物語の主人公アデルは文豪ビクトル・ユゴーの娘である。
有名人の娘であり華やかな生活を送ってるのかと言えば、
全く逆で愛に溺れて破滅していく様が描かれている。
簡潔に言い表すなら、恋を成就できなかったストーカーが精神を病んで精神病院で一生を終えるという話。
その崩壊っぷりを見事に表現したイザベルの演技も見所か。
個人的には全く受け入れられない。
人を一途に想う。
それに関しては素晴らしいことだと思うが、
相手のこと、周りのことを一切考えず
自分の愛を受け入れさせようとするエゴイストっぷりには怒りすら感じる。
しかしピンソンの婚約を破棄させたり、虚実の婚約を発表したり、
人の人生を大きく狂わせるほどの行動をしておきながら、
それが正しいことだと思えてしまえる人の思想を変えるのは容易ではないだろう。
そんな女性に惚れられたピンソンが不運としか言いようがない。
もしかしたらピンソンにも原因があったのかも知れないが、
二人が恋に落ちた部分は描かれてないのでそれは分からない。
愛は素晴らしいものだけど、
一つ間違えれば狂気にもなるなんとも恐ろしいものだ。

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