この世界には終わりがない

あまりにレベルがかけ離れてると凄さってのは実感できないのだなと思った。

例えば、今自分が凄いなと思うある人がいる。仮にAさんとしよう。
Aさんとは数年前に会ったのだけど、その当初は周りからの評価で
「あ、凄い人なのかな」くらいでいまいちそれがどの程度かピンとこなかった。

ぶっちゃけ、Aさんに比べたら全然劣る人達の方が凄いと思ってた。
その頃の自分から見たらAさんは自分の物差しでは測れないほど飛び抜けてたためまともな評価ができなかったのである。
その頃から多少実力もついてきた今はAさんがいかに凄いか分かる。
と同時に背中の遠さも感じる。

去年は書籍も執筆し、講演も何度か行った。
数年前の自分からしたら高いところまで来たなと思うけど、
ひとつ高いところに来たら実はその上にもステージがあってそこには猛者がごろごろしてて。
きっとまたひとつ高いところに行ったら、また同じように上が見えるのだろう。

また最近は思うところがあってプログラムも勉強してるのだけど、
そっちの世界にも目を向けるとこれまた凄い人たちがいっぱいいて。
自分が今までいた世界で凄いと思ってた人たちもあっちの世界では霞んでしまうんではないかと思うこともある。

小さな制作会社からフリーランスになって大海に出たつもりでいたけど、
大海の広さを知らなかったのかもしれない。

でも自分にとってそれは悲観することではなくて嬉しいことである。
常に目指すものがないと弛れてしまうし、目標があることでモチベーションも継続できる。
とにかく自分がどこまでたどり着けるか分からないけど、
行けるところまで行ってみたいと思う。