チョコレートドーナツ

映画「チョコレートドーナツ」を観てきた。

ゲイのカップルとダウン症の子ども。
考えられない組み合わせだけど彼らがすごく幸せそうに見えた。
家族のような同じ時間を共有する関係では、いかに愛情が大事なのかを感じさせられた。

ルディは特にマルコに自分が重なる部分があったんじゃないだろうか。

望んで麻薬常習者の子どもに生まれたのではない。
望んで他の子より知能が劣って生まれたのではない。

誰にでも幸せになる権利はある。

でもそれを得る力がない子どももいる。
その時は大人が手を差し伸べてあげることが必要だ。
だからマルコが二人と同居を始めてからはホントに良かったなと思った。

しかし関係は偏見と言う名のもとにぶち壊される。
彼らがゲイだからという理由で親には不適切とされる。

偏見はよくないという。
それは分かっていても、自分とは違う姿形、感性、性格、…には違う目で見てしまうことは少なからずある。
そういう考え方を全く変えるのはそう簡単なことではない。
まして世論を変えるのは途方も無い話だ。

それでも闘ってる人たちはいる。
自分のありのままの姿で生きていこうと決めた人たちはいる。

そう決心した人たちはホントに強く、
自分達は世間一般という壁がないと生きていけない臆病者なんじゃないかと思う。

自分はそういう人たちに向き合えるだろうか?

少なからずその人の本質を見ようとすることは心がけよう。
一人の人間として、見ること、聞くこと、知ること。
それだけでも自分の中に偏見は薄れるのではないだろうか。

そんなことを考えさせられた夜だった。