暗いところで待ち合わせ
「警察に追われている男が目の見えない女性の家にだまって勝手に隠れ潜んでしまう」
と言う内容。(本書より)
その言葉だけ聞くと、
サスペンスかホラーなのかと思う。
しかも作者が乙一なので尚更そう思う。
でもそうでは無い。
光を失って闇に生きる盲目の女性と、
社会に適応できず心に闇を抱える青年。
その二人の闇にポッと小さな灯がともる、
そんな心温まるストーリー。
ジャンルはラブストーリーになるのかな?
だから女性でも安心して読める内容。
グロくてダークな話の乙一も好きだが、
こういう繊細で優しい話の乙一も好きだな。
ちなみに前者を黒乙一、後者を白乙一って言うらしい。
昨日、友達が言ってた。
「へ〜」である。
やっと読んだことのある本が出てきた。
この話は大好き。なんか切なくなったって感想。
なんと、のびるこなのににはじめて借りたという思い出の本でもあるのです。
へー、のびるこに借りた最初の本なんだ。
乙一はダークなのが多いし、のびるこはそっちの方が好きそうだから、
最初にこれを貸したとは意外。
ちょっと優しい気持になる話しでしょ。