Category Archives: 映画

バベル

※ややネタバレ
“一つの猟銃が引き金で起こる様々な物語”
こう言ってしまうとバタフライエフェクトに近いが・・・
全ての事象は繋がっている、
特にこの映画に関して言えばその繋がりが人の人生に影響を及ぼしている。
例えそれが国、言語、生きてる世界が異なろうが関係無い。
でも僕が個人的に感じたのは、
人の数だけドラマがある。と言う事。
この映画では4つのストーリーがフィーチャーされたが、
突き詰めるともっと関連してる人達は沢山居る筈だ。
だから人は皆自分と言うドラマの主役なのだ。
そして他の人の人生と言うドラマのなかでは、
重要人物だったり脇役だったりして出演してる。
つまりは自分の生き方が
他の人の人生にも何かしらの影響を与えてる。
そう思うと人生の深さを感じぜずにはいられない。
正直この映画は難解だ。
ところどころにメッセージ性は見られるがはっきりとした答えを示してない。
ただ、答えを示さないと言う事は各々で捉えてくれと言う事だと勝手に解釈してる。
だから僕には「バベルの塔」から取った「バベル」と言うタイトルも、
本編との関連性を見いだすのを止めた。

グラン・トリノ

クリント・イーストウッドの演技が素晴らしかった。
そして内容もとても良かった。
アメリカならではの、他民族国家、差別、銃社会、
それに加え生と死、親子、未来など沢山のテーマ性があったが
それを無理なく一つに落とし込んだのは流石だ。
中でも中心となるのは、
ウォルトとタオの関係だろう。
最初はタオの民族ごと忌み嫌ってたウォルオが
少しずつ心を開き最後には生涯大切にしてたものまで譲る。
作中では友達と言ってるが、
親子のような関係と言った方が正しいだろう。
タオを息子のように思う事は、
実の息子との関係を上手く持てないウォルトの懺悔の気持ちでもあったのかも知れない。
ウォルトの最後に選んだ行動は、
タオと出会ったから、タオの存在があったからこその選択だったと思う。
きっとタオと出会う前のウォルトであったなら、
違う選択をしていたかと思う。
「老人と少年との出会い」
それだけでは片付けられない程の色々な要素がこの映画には詰まっている。
どの世代の人が観ても何かしら感じるものがあるのではと思う。
もう一度観たいと思う映画だ。

イントゥ・ザ・ワイルド

イントゥ・ザ・ワイルド
主人公であるクリスにとても共感できた。
地位や名誉の社会や、物質・文明に支配された世の中から逃げ出して、
何も持たない裸の自分で大自然の中で生きる。
そういう方が「生きてる」と言う事を感じられる気がする。
そんな考えを抱く人は多いと思う。
実際、何もかも捨ててしまった方が身は軽いし、自由になれる。
何かに依存して生きるより、何も無い大自然の中で気ままに暮らす事が楽しかったりもする。
だけどそれが出来る人が少ないのは、
やはり「何かを捨てる」行為は勇気がいるからだ。
後々の事を考えると全てを捨てるのには抵抗がある。
だから、身分もお金も捨て切ったクリスが見てて気持ち良かった。
ただ、それが良い選択かどうかはまた別の話だが。
また、同様に社会から逃げ出して自分を見つめるために旅に出る人も多い。
俗にいう「自分探し」と言うやつだ。
クリスも何か答えを探してる部分はあった。
僕も何度か自分を見つめる為に一人旅に出た事がある。
そして今にして思う事は、
旅に出ればそれが見つかるかと言うとそうではなく、
今の生活の中でもそれは見つけられるんだと言う事。
気付けるかどうかの問題なんだと分かった。
ただ、旅に出てると普段の生活よりもそれに気付きやすい。
普段と違う環境で違う視点・考え方が持てるからだと思う。
だから旅に出るのは良い事だと思う。
色んな人に会い、色んな風景を見て、色んな体験をして、
一回り自分を成長させてくれる。
この映画を観たらきっと旅に出たくなると思う。

ドラゴン・キングダム

分かる人には分かる。
ジャッキー・チェンとジェット・リーの共演。
これがいかに素晴らしいか。
コミカルなアクションと身体を張ったスタントで
多くの少年の憧れだったジャッキー・チェン。
舞うような軽やかな動きで観るものを魅了する
ジェット・リー。
とにかく二人の映画は観まくった。
共にカンフー映画出身ながら、
そのスタイルが異なるのがまた面白い。
そしてその二人のドリームマッチがこの映画で実現した。
正直、二人の対決だけでも十分観る価値はある。
と言うか、この映画のメインディッシュはそこだと思ってる。
まだまだ観ていたいけど、決着はついて欲しくないから複雑な心境である。
ハリウッド映画なのでいまいち期待はしてなかったのだが、
なかなか満足できる内容だった。
できたら最盛期に二人の共演を観たかったと思うが、
観れただけでも幸せだ。
今は今なりの味もあるし。

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

インディ・ジョーンズ19年ぶりの新作。
そもそもこのシリーズは、
“アドベンチャー”、”謎解き”、”アクション”、と
映画として面白くなる素晴らしい要素が揃ってる。
後は、それをどう料理するか?なのだが、
大御所のインディ・ジョーンズは無難な仕事をやってのけた。
濃過ぎず、薄過ぎず、
丁度いい作品に仕上げてくれた。
安定して続編を出し続けるシリーズ物は、
意外性とかは期待出来ないが安心して観れる。
ここまで来ると、内容もそうだが、
その映画のキャラクターが好きだから観てしまう部分もある。
好きな選手目当てで野球やサッカーを観戦しに行くような感じだ。
さて、このインディ・ジョーンズシリーズはまだ続くのだろうか?
個人的には本作で終わりでも良いと思う。

[映画]ボーン・アルティメイタム

ボーンシリーズ完結編。
3作目だが、最期までだれる事なく突っ切ってくれた感がある。
久々に骨太のアクション映画を観た。
ボーンシリーズはどれも面白いけど、
この3作目が一番面白かった。
アクションシーンも一番派手だったのではないだろうか?
マット・デイモンは昔から好きな俳優で、
ボーン・アイデンティティーでアクションをやると聞いた時は、
「マット・デイモンがアクション?」
と違和感を感じたが、
今シリーズですっかりアクション俳優としての一面も定着した。

[映画]いま、会いにゆきます

いま、会いにゆきます

亡き妻が、雨の訪れとともに現れて、
雨の終わりと共に去って行く。
亡き妻との6週間ばかりの奇跡の時間と、
再び訪れる別れに焦点を当てた作品だと思ってたが
最後まで観てそことは別にもっと大きなテーマがあった事に気付いた。
本当に純粋なラブストーリー。
純愛ってやつ。
こんな恋に憧れる。
でもあくまで「憧れ」に留めておくのが無難だな。
そしてまた、この映画の登場人物はみんな心が清い。
あまりに奇麗な世界なのでそれが鼻につく人もいるかも知れない。
でもこんな世の中、
せめてフィクションでは純粋な世界を味わっても良いと思う。

[映画]レインマン

rainman.jpg
レインマン
高校の頃、感動した映画に必ずこの「レインマン」が挙った。
「やっぱ一番感動するのはレインマンでしょ!?」
みたいな。
今思うと何であそこまで支持されたのだろう?
多分、「俺、映画にはちょっとうるさいよ」みたいのが
ちょっとカッコいいと思ってた年頃だったからだと思う。
しかも、実際はそんなに映画詳しい奴もいなくて「良い」、「悪い」の判断が出来ないから、
「あ〜、レインマン良いよなー」と、周りも取り敢えず同意しとく。
そういうのが広まって僕の高校では「レインマン」が一番感動する映画の代名詞だった。
その頃は周りに流された部分もあって良い映画と思ってたが、
今改めて観てもやはり良い映画だと思う。
ダスティン・ホフマンの演技もとても良い。
この映画を初めて見た時はまだそんなに知識も無かったので知らなかったが、
レイモンドはサヴァン症候群なんだね。
サヴァン症候群 wikipedia
簡単に言えば、4桁以上のかけ算を一瞬で計算したり、
一度読んだ本の内容を全部暗記したり、
とにかく能力が異常に発達している人達。
実は今気になっている本に
サヴァン症候群の著者が書いた半生記の本がある。
bokuniha.jpg
ぼくには数字が風景に見える
「好奇心」と言う言葉を使うのは不適切かも知れないが、
そういう能力を持った人達がどんな視線で世界を見てるのかを知ってみたい。
この本を読んでから「レインマン」を観るとまた違った視点で観れるかな。

コーヒー&シガレッツ

coffee-cigarret.jpgコーヒー & シガレッツ

…で?だから何?
大人になるにつれて全ての事に意味や道理を求めるようになってしまう。
でも、何となく好き。
何となく良い。
そういう曖昧な感情のまま持ってても良いのではないだろうか。
この映画には特別な意味なんて無い。
コーヒーを飲んでタバコを吹かし会話をする。
ただそれだけ。
それが登場人物が変わって、淡々と続く。
でも何となく良い。
モノクロの映像、カップをソーサーに置く音、
会話のリズム、全てがスタイリッシュで心地良い。
部屋に音楽を流すように意識して観るのではなく、
ただ流しておきたい映画。
インテリアのように部屋に溶け込ませたい映画。
リラックスムービー。
これを観ながら眠くなるなら、それも幸せ。

インファナル・アフェア

infernal.jpgインファナル・アフェア

先週末、友達と「ディパーテッド」を観て来た。
個人的にマット・デイモンが好きなのだが、
この映画ではディカプリオとジャック・ニコルソンの演技が光ってた。
と言うか、ジャック・ニコルソンの存在感が強過ぎ…。
内容はちょっと余分な部分もあったが面白い。
だが、ラストはやっぱりハリウッドだなと思った。
「そう言えば、元ネタの『インファナル・アフェア』観てないな〜。」
と思ったので早速DVD借りて来た。
まず、設定が面白いと思う。
潜入捜査の映画は結構あるが、警察、マフィアお互いに潜入すると言った設定が面白い。
だから観てる方は常に緊迫感を感じる。
そして主役二人の渋い演技も良い。
ハリウッド版と比べると地味な印象があるが、
個人的にはオリジナルの方が好き。
ラストもやはりこちらの方が好き。
リメイク作品は数多く世に出てるけど、
比べて観るのも中々面白い。
同じ題材で、どう脚色・演出するか。
十人監督が居れば十通りの方法がある訳で。
また、そこに文化の違いも含まれている。
「ディパーテッド」は簡単に銃をぶっ放すが、
「インファナル・アウェア」ではそうでは無い。
アジアに住む僕が「インファナル・アフェア」の方が好きだと思うように、
欧米の人の多くは「ディパーテッド」の方を好むのだろう。
つまらないと思うハリウッド映画が大ヒットするのも、
きっとこうした文化の違いなのだろう。