ファニーとアレクサンデル

5時間超の大作。
観るのを躊躇したけど、章で分かれてるので短い連続ドラマを観てる感じで、一度見始めれば一気に見れる。

ひとりひとりを細かく描写してそれ故に「エクダール家」というのを表現している。
群像劇なのだが、その中でもアレクサンデルにスポットが当てられる。でも彼にスポットを当てるのなら他の人物のエピソードをそこまで広げる必要あるのかなと。
どれも中途半端な描写な気がするのだけど、そこは敢えて観てるものへ想像の余地を残すためなのか…。

映像や音楽、美術、ところどころ挿入される文学的な話、それがこの作品に優雅さを与えてるのかもしれないが、ちょっと肌に合わなかった。
でもなんかハマるとそれが良くなりそうな、変な中毒性秘めてそう。

主教のキャラが一番印象強い。
特に聖人と呼ばれる人だからこそ、闇がより際立つのだろう。
冷徹な悪魔か。
善と悪、生と死、静と動。
そういう陰と陽全てが含まれた作品。

あとファニーが可愛かった。

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