東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
友人の奨めで「東京タワー」を読んだ。
ボクとオカンと、そしてオトンとの生活を綴った、
ノンフィクション。
偶然にも最近見た映画、
「グッバイレーニン」のように
息子と母親がクローズアップされた内容。
只々、起こった出来事が余計な肉付けもされず、
淡々と綴られている。
故にリアルで共感され、胸を打たれた。
自分も息子であるから、
母親と息子の関係が痛いほどよく分かる。
そして、自分の母親もオカンのように
世話好きで人を持て成すのが好きである。
最近では身体も弱くなってきた。
母親の背中が小さく感じるようになった。
誰にでもいつかは訪れる悲しい現実。
恐くて、悲しくて泣けた。
もっと親孝行をしようと思った。
でも数日もすればまた、
どうしようもない息子に戻ってる。
いや、きっと親子とはそういうものなんだろう。