PK

「きっとうまくいく」の監督・主演コンビということで友人に薦められて鑑賞。
前作と同じように笑いあり涙あり、踊りありのいい作品だあった。
タブーとされる宗教をネタにしてる点にはただただ感心した。
特に日本と違ってインドのような宗教と深く根付いてる国でこの題材を扱うには非常に気を遣ったのではなかろうか。
さて、本編の方だがテンポが良く、またPKのキャラクターが魅力的で終始楽しめた。
PKは地球のことを全く知らない宇宙人なので、中身はこどもと同じ。善悪もよく分からず、疑問に思ったことは何でも口に出してしまう。
最初はバカバカしくもあるのだが、僕たちはいつの間にかこの純粋に疑問に思う感覚をなくしてしまっていたと気付く。
僕らはみんな子供の頃は純粋な気持ちを持っていた。
大人になって全てのことを分かったつもりでいたけど、分からないことから目を背けてただけなんだな。
そしてPKが愛する人のために自分の気持より相手のことを優先してついた嘘。
自分の気持ちを隠すことが良いのかどうかは意見が分かれるところではあるが、そこまで相手の気持ちを優先できる純粋な気持ちが今の僕にはあるのだろうか。
大人になった自分は恥ずかしくない生き方ができてるのだろうか、そんなことをPKを通して感じさせられた作品だった。

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