NO

軍事政権の続いたチリで、政権の信任継続延長を問う国民投票が行われることとなった。
賛成派・反対派それぞれに1日15分のテレビ放送枠が与えられた。
広告プランナーのレナは反対派のCM作成に携わり、反対派が勝利できるように国民の心を動かそうとする。

ざっとあらすじはこんなとこ。
映画『NO』公式サイト

※以下ネタバレあり

僕自身近い業界にいるので興味深い内容だった。

この業界のクリエイティブな仕事は面白いと思ってるが、
その一方でメディアの力は世の中を動かすほどではないと考えていた。
ただ、この作品を観てその考えが変わった。

もちろん世論が動いた理由は一日15分の放送だけではない。
その背景にはそれまでの政治の不満や過去に犯した虐げれたり傷つけられた人達の怒りや不満もあったからだ。
でもそのような部分も含め行動を起こし立ち上がろうする後押しにこのCMは大きな力となった。

この時代の、この政治だったからこのような大きな効果にもなったと思う。
そこは逆に非常にリスクも伴い、ある意味ある意味命がけのキャンペーンだ。
なので魅力的でもある一方で逃げ出したくもなる仕事だ。
やり遂げるだけでも大変なことだと思う。

実際のところはわからないが、レナはプロフェッショナルだと感じた。
軍事政権を覆したいという気持ちよりもプロとしてこのキャンペーンを成功させるという気持ちの方が強い気がした。
同じ制作という立場に者としてそういう姿に憧れもする。
自分も同じように信念を貫いて、世の中とまでは行かなくとも少しでも誰かに影響を与えるものをつくりたい。

53 Pencilレビュー

53のPencilが届いてからしばらく使ってみたレビューです。
Pencilだけ、と言うよりはPencil+Paperの評価になります。

53 Pencilが海外発送に対応で日本購入可能にでも書いたようにPencilの海外発送が始まり日本からでも購入できるようになりました。
僕が注文した時は注文から10日ぐらいで届きました。

Pencil+Paperで描いた絵

sketch1

sketch2

sketch3

いい点

質感がいい

まず質感がいいです。
僕はWalnutを購入したのですが持ってて気持ちいです。
全然使い勝手には関係ないかもしれないですが、何度も使いたくなるという点でこれは大事なことだと思います。

消しゴムが便利

後ろ側が消しゴム機能となっているので、消したい時にツールの切り替えとか行わずにさっと消せるのが便利です。

手を置いたまま書ける

通常のアプリだと手を置いてしまうとその部分に反応してしまうのですが、Papaerは手を置いたまま描けます。
手も疲れないし、自然に描けるので助かります。

不満な点

感度を更に良くして欲しい

市販のスタイラスペンと比べると格段に感度はいいと書いたのですが、それでもストレスがないというほどではありません。
時々なぞっても描けない時があります。先日イベントで体験したAdobe Inkのほうが感度は良かった気がします。

筆圧に対応してない

筆圧に対応してないので線に強弱が付けれないのも残念な点です。

ペンを当てる角度で線幅も変わって欲しい

一見ペンを当てる角度によって線幅が変わりそうですが対応してません。
ただ、これに関してはiOS8から対応するようなので期待したいです。

誤反応で”にじみ”が発生することがある

指でなぞると”ぼかし”の効果を付けれるのですが、時々Pencilで描いた部分や手を置いた部分が”ぼかし”になることがあります。

Paperの筆のサイズも選びたい

Paperの筆やペンなどのツールはひとつの太さしかありません。
細い線、太い線を使い分けたい時がありますが現時点では対応してません。

総評

期待値が高かっただけに、残念な点が目についてしまうのですが、それでも全体的な評価としては買ってよかったと思います。
全体的な評価としては10点満点中7点でしょうか。

不満点も幾つかあるのですが、UIや筆や彩色の質感の高さは絵を描くのが楽しくなります。
“何度も使いたくなる”というのはそれが素晴らしいプロダクトだということを表してると思います。
今後のバージョンアップでさらに使い勝手がよくなることを期待してます。

Pencil | FiftyThree