シベールの日曜日

大人の男性と少女の純粋な恋。
こう書くと危険な匂いがするが全くの正反対。
純粋で残酷な映画。
それでもまた一度観たいと思う。
あとシベールがめちゃ可愛い。
※以下ネタバレあり
最初はピエールは少女の境遇に同情してるだけだと思った。
でもそれは同情ではなく愛情で、
もっと言ってしまえば最初に見た瞬間に一目惚れしてたのだと思う。
自分とほぼ同じ歳であるピエールが少女であるシベールに恋心を抱くのに、
最初はすごい違和感を覚えた。
彼が記憶喪失だと知ってても若干の嫌悪感があった。
でも多分それが普通の反応なのだろう。
見た目は大人なのだから”大人であるべき”と言う目で見てしまう。
事情を知ってる人ならまだしも、
知らない人からすればピエールは”大人”であるのだ。
だから二人の無邪気な恋愛を周りの大人はなかなか受け入れ難かったのだろう。
それが最後の悲劇に繋がった。
人は年を重ねれば成長するかのかと言うとそうではない。
経験を通して成長するのだ。
記憶を失ったピエールには経験が殆どない子どもと一緒なのだ。
そう考える様になってくると、
ピエールとシベールのやり取りがとても微笑ましく見えた。
シベールがピエールよりお姉さんっぽいのも、
記憶をなくしてからのピエールよりシベールの方が色々と経験してるからだろう。
マドレーヌは素晴らしい女性だ。
彼女も二人の事を理解しかけてた。
もう少し時間があればいい方向に行けたかも知れない。
彼女もまた被害者だ…
シベールの最後の台詞、
「私にはもう名前はないの。誰でもないの。」
彼女の中では父親もお婆ちゃんも存在せず、
本当の名前を知る唯一の人物はピエールだけであった。
そのピエールが死んでしまった事で、
“シベール”と言う女の子もまた存在しなくなってしまったのだ。
悲劇以外の何ものでもない。
二人があまりにも純粋であり映像もまた純真であったので、
余計に最後の悲しみが突き刺さった。

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