エデンの東

※ネタバレあり

「愛」ってのはいつの時代も不変のテーマなのだな。
本作には親子と男女の二つの愛が描かれてるが、
主は親子の愛。
人の育つ環境がその人の人格に与える影響は多大で、
両親の愛を受けずに育ったキャルは誰からの愛も拒絶してた。
しかしそれは本心ではなく、
ホントは愛されたいと願っていた事が話を追ってくと見えてくる。
母親を悪い人と思い自分も母親に似て悪い人だと思ったのは、
そうする事で「自分は悪い人間だから愛される価値など無い」という
言い訳が欲しかったからではないだろうか?
父親の資金を取り返すために買った大豆畑で、
大豆の成長を心待ちにする無邪気なキャルが本当の姿なのだろう。
だからこそ父親がキャルからのお金を拒否した時は本当に心が痛んだ。
父親の性格上そうすることは予想できてた。
予想はできてたが、それでもショックだ。
自分から愛される事を避けて愛されなかったのならまだ良い。
しかし今回のキャルは愛を欲したのにそれを拒絶された。
聖書を語る父親が何故そこに気付かないのか?
愛を語るものが持たなくて語らないものが持っている。
皮肉である。
一度は完全に分断されたが、
父親の死を目前にしてお互いを分かり合う事はできた。
これからキャルが生きていく上で
それがあったか無かったかの差は大きい。
意地でもその機会を作ろうとしたアブラに大感謝である。
しかしながら失ったものは大きい。
もう少し早く分かち合えてればと思うが、
誰も傷付かずに済んだのかも知れない。
そう思えるから、現実の世界の自分達は
同じ過ちを犯さない様にしようと思う。
キャルの様に愛情表現の下手な子どもは多いと思う。
表面ではなく内面を見れる様にしたい。
最後に一点。
兄貴のアロンはどうなったのだろう…
理想砕かれ彼女奪われ精神崩壊して。
哀れ過ぎる。

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