明日に向って撃て!

※ネタバレあり
主演の二人ブッチとサンダンスが魅力的だ。
列車強盗や銀行強盗をする悪党でありながら、
コミカルでどこか憎めないアンチヒーロー。
銃を扱う映画でありながら、
前半では射殺するシーンは全くない。
それが二人の人柄の良さを引き出し、
故に山賊を撃つシーンが重くなる。
「人を撃ったことがない」と言ったブッチ。
スローモーションで描かれた射撃シーン。
単純なアウトローの映画ではなく、
内面にもスポットを当ててる。
しかしながらブッチとサンダンスには感情移入はできない。
いい奴らに思えるけど結局やってる事は犯罪だし。
追われるのも狙われるのも自業自得。
苦悩するのもそれだけの事をしてきたから。
だから彼らはあくまで物語の中のアンチヒーロー。
そうやって見る分には彼らはとても好きだ。
特に先日同じくポール・ニューマンとロバート・レッドフォード主演の映画「スティング」を観たばかりだったので、
二人のやり取りを観てるだけで楽しくなる。
最後のシーンだがあの形が最適だったのだと思う。
この映画では死は重いものであり、
ブッチとサンダンスにそれを表現させるのはどこか違う。
そのシーンをリアルに描くよりも、
どこかコミカルに描くのが丁度良い。

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