「海馬」

kaiba.jpg海馬-脳は疲れない

「海馬」をめぐる、脳科学者・池谷裕二とコピーライター糸井重里との対談集。
扱ってるテーマが「脳」であるから取っ付きにくいと思われるかも知れないが、
とても読みやすい内容となっている。
この本には、脳に関する目から鱗の情報が沢山詰まっている。
本書より、その一部を抜粋。

・三十歳を過ぎてから頭はよくなる
あらゆる発見やクリエイティブのもとである「あるものとあるものとの間に繋がりを感じる能力」は三十歳を超えた時から飛躍的に伸びる。

・脳は疲れない
脳はいつでも元気いっぱいで全然疲れない。「脳が疲れたなぁ」と思わず言いたくなる時でも、実際疲れているのは「目」である。
・脳の成長は非常に早い
実際の体験を通して物事に上達して行く事は想像以上に簡単に達成出来る。何故なら、実践するたびにできていく回路は「二の何乗」という形で増えていくから。
・脳は分からない事があると嘘をつく
脳は理不尽な事があるともっとも合理的な方法で判断をする。例えば、仮に海馬を失うと、脳は欠けた記憶につじつまを合わせるように、自我を保とうとして延々と作り話を作り上げる。
・脳に逆らう事がクリエイティブ
刺激を求めているけれど、同時にいつでも安定した見方をしたがるのが、脳。創造的な事をしたいと思っている人は、画一的な見方をしたがる脳に対して、挑戦をしていかなければならない。

他にも「センスは学べる」、「失恋や失敗が人を賢くする」、「生命の危機は脳を働かせる」、などなど沢山の驚きの事実がある。
この本で知った情報は、その全てが科学的根拠に裏付けられた「事実」である。
そしてその「事実」は誰もが持つ「脳」に関する事。
つまり選ばれた人や、運の良い人だけと言うのでは無く、
誰しもが素晴らしい可能性を持っているって事になる。
これって凄い希望の持てる話だ。
前向きな気持ちになれる。
「自分の脳はまだまだ賢くなる。バリバリ脳みそ使っちゃうよ」
ってやる気が出てくる。
また、脳の働きを知る事で、より効率的な使い方を知る事が出来る。
何だかんだ言って、考える事も感じる事も全て脳なのだから、
それを知ってるだけで今後の生き方が随分変わってくると思う。
三十過ぎてからから脳の働きがよくなるのなら、
「いやー、歳だから」
なんて事も言えなくなるね。
「男は30から」
とはよく言ったもんだ。
僕のピークもこれからだ。

4 thoughts on “「海馬」”

  1. へー、30過ぎてから頭良くなるんだぁ。
    でもさ「あるものとあるものとの間に繋がりを感じる能力」
    ってのが意味分からなかった。私にはそんな能力自体備わっ
    てないのかもな。
    あら!女も30からよ♪

  2. 「あるものとあるものの繋がりを感じる能力」って、例えば
    「英語のうまい人はフランス語の上達も早い」
    と言った感じに、以前自分が発見したものに近い繋がりを感じる能力。
    だから何か新しい事初めても、以前の経験と結びつけて上達が早かったりするんだろうね。その力が飛躍的に伸びるのが30かららしいよ。
    女も30からか〜。そうだね、ヨシエもこれからだね☆

  3. 海馬、私も読んだよ。
    サントリーのデザインセンター長が薦めてて興味持った。
    「ほぼ日」発の本はどれもこれも面白いっ!
    そこそこ難しい内容なのに、糸井さんのお陰でかなり読みやすくなってるよね。
    海馬が面白かったから本屋で池谷裕二の別の本を手にとってみたけど全然理解できなかったょ…。

  4. wakaneなら読んでるかもって思ったよ☆
    本書でも書いてあったけど、糸井さんは専門的な知識は学ばずに対談に望むから、素人である読者と同じ視点なんだよね。
    だから分かりやすいんだろうね〜。糸井さんの他の本も読んでみたくなったよ☆

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