PK

「きっとうまくいく」の監督・主演コンビということで友人に薦められて鑑賞。
前作と同じように笑いあり涙あり、踊りありのいい作品だあった。
タブーとされる宗教をネタにしてる点にはただただ感心した。
特に日本と違ってインドのような宗教と深く根付いてる国でこの題材を扱うには非常に気を遣ったのではなかろうか。
さて、本編の方だがテンポが良く、またPKのキャラクターが魅力的で終始楽しめた。
PKは地球のことを全く知らない宇宙人なので、中身はこどもと同じ。善悪もよく分からず、疑問に思ったことは何でも口に出してしまう。
最初はバカバカしくもあるのだが、僕たちはいつの間にかこの純粋に疑問に思う感覚をなくしてしまっていたと気付く。
僕らはみんな子供の頃は純粋な気持ちを持っていた。
大人になって全てのことを分かったつもりでいたけど、分からないことから目を背けてただけなんだな。
そしてPKが愛する人のために自分の気持より相手のことを優先してついた嘘。
自分の気持ちを隠すことが良いのかどうかは意見が分かれるところではあるが、そこまで相手の気持ちを優先できる純粋な気持ちが今の僕にはあるのだろうか。
大人になった自分は恥ずかしくない生き方ができてるのだろうか、そんなことをPKを通して感じさせられた作品だった。

シング・ストリート

音楽に合わせて身体を揺らしたくなるのを必死で抑えて鑑賞。
テレビのロックスターに憧れて音楽を初めて、
ちょっと個性的な仲間を集めて、
学校のムカつく教師には反抗して、
悪だったやつとも仲良くなり、
好きな子を落として、
夢を掴みに旅立つ。
王道的な青春映画だ。
ストーリー的にはできすぎなところもあるが、
でも音楽って楽しいし、サイコーだ!っていうのが伝わってくる。
きっと現実ではここまでうまく行くことはないけど、
音楽にはいろんな可能性が詰まってる。
だから音楽って最高だし、僕らの生活には欠かせないものだ。

きっと、うまくいく

映画の登場人物に憧れることはよくある。
それは完全に想像上のヒーローであることがあるが、
この映画に出てくるランチョーは現実的に憧れるヒーローである。
頭が切れて、ユーモアがあり、情に厚い。
正義感があり、心が強く、それでいて謙虚である。
ファランとともにランチョーの記憶を追うごとに彼に惹かれていく。
彼とともに笑い、涙し、成長した気持ちになれる。
この映画はどのシーンを切り取っても印象的で、
それが登場人物のキャラクターをより深く表現している。
だから彼らがとても近い存在に感じれてより共感できる。
笑いも、涙も、考えさせられることもある。
いろんな要素が詰まってるがそれがちょうどよくまとまっててとても観やすい。
痛快なエンディングで最後まで気持よく観れる。
人生いろんなことあるが「きっとうまくいく」で乗り越えていけそうだ!

緑の光線

友達に勧められて鑑賞したのだが、
純粋にお勧めだったのか俺が婚活中だったから勧めたのか。
主役の女性は彼とうまくいっておらず、不満はあるのだけど
でも一人になるのは嫌だから別れることもできない。
周りの人達が見かねて、アドバイスをしたり旅行に誘ったり男性との出会いのチャンスを作ったりするが、
いろいろと理由をつけて結局”私に合う男はいない”みたいな感じで取り合わない。
理想ばかり見て結婚できないでいる女性が思い浮かぶ。
最終的に結ばれるであろう男性との出会いも傍から見たらナンパなのだが、
それはいいのか?とも思う。
運命でも感じたか?よく分からん。。。
含みのあるラストシーンは良かった。
はっきりさせず観ているものに想像をさせる。
話の流れ的にハッピーエンドだったのじゃないかとは思うが、
ただ音楽がミステリーチックで軽く不安を覚えた。
聴くものによってはハッピーな音楽なのだろうか。

すれ違いのダイアリーズ

久々に満足度の高い映画を観た。

ストーリーも、登場人物のキャラクター、風景、カメラワークも全ていい。

日記から見ず知らぬ人に少しずつ心惹かれてくのが微笑ましい。
そして何もない自然の中で、未熟な教師と純粋な生徒との心のふれあいは時に可笑しく、時に胸に熱いものを感じる。

会えそうで会えない二人の関係は切なくて柄にもなくドキドキしてしまった。

いろいろな要素が丁度いい塩梅で一つにまとまってとても見やすかった。

見終わった後に温かい気持ちになれる映画だ。

これは人に勧めたくなる。

「すれ違いのダイアリーズ」

野火

見終わって暫く呆然としてしまった。
あまりに衝撃的だった。

リアルで残酷な描写もあった。
でもそれだけではない。
画面内からなんとも言えない緊張感、不安、恐怖が伝わってきた。

敵の銃撃、暑さ、飢え、病気、明日を生きて迎えられるかも分からない直ぐそこにある死。
観ていてたまらなく苦しい気持ちになった。

あの状況で正常に精神を保っていることは相当に難しく、
逆に狂ってしまったほうがラクなのかもと思う。

こういう人が人でなくなってしまうのが戦争なのだと感じ、
このリアルな映像さえもスクリーンの向こう側なのだとすると
本当の戦争とはどれほどの地獄なのか。

エレファント・ソング

閉鎖された空間での静かな心理戦。

ただし、そこまで複雑なものではない。
観終わってから「あれはどういうこと?」というのは無いが、あの時のあの台詞はこういう感情からだったのだなという気づきはある。
ミステリーが強い作品と思って観ると、そこは期待はずれになるかも。

裏には愛というテーマもある気がする。

望まれない出生のマイケル。
それ故に愛に飢えて、愛を知らない。
初めて愛されたのに、求めてくれないことを愛されてないと捉えてしまう。

死を決意した直前に遊びとも言える、嘘や騙しを入れて会話を楽しんだのは、素の自分と本音で話してくれる相手を求めてたのかもしれない。

実際はマイケルは愛されていた。
最終的に計画通り死ぬことを選択したマイケルは、そのことに気づけたのだろうか。
もっと希望のある人生を歩めてたかも知れないと思うと、彼の死は非常に悲しい。

リトル・ダンサー

軽快で小気味いい映画。

夢とか、青春、家族の愛、恋愛、友情、成長、笑いなど多くの要素を無理なくちょうどいい感じで一つにまとめられてる。

ビリーの活き活きとダンスをする姿は見ていて気持ちい。
ところどころ挿入される音楽のセンスもいい。

誰でも楽しめる作品。

シェルブールの雨傘

先日観た「ひまわり」と似たようなストーリーだったのは偶然か。
ただ、「ひまわり」よりはライトな感じだった。
やはりかつての恋人と結ばれなかった点は切なくもあるが、それぞれが別のパートーナーとそれなりにうまくやっていたのが幸いか。おそらくは過去の恋人は大切な想い出として、それぞれの家庭で幸せを築いていけるのでは、とそんな感じがした。

しかし、「選択」というのは本当に難しい。
仮にジュヌヴィエーヴがギイを待ち続けたとしても、戦争で死んでしまったかもしれないし、ギイの方が違う女性を選んでしまうこともある。
でもそれぞれの選択で折り合いをつけて、いかに幸せに変えていこうかとすることが肝心なのかなと。

あとこの作品は台詞が全て歌詞であり、また色彩が鮮やかで観ていて楽しい。それも重いテーマを軽くするのに一役買ってるのかもしれない。

ひまわり

切ない。

戦争の残酷さはこんなところまで影響するのか。
時代が時代であったならきっと幸せになったに違いない。

いっそアントニオは死んだことになってたほうが良かったのかもしれない。
知ったことでより悲しみが深くなったのだから。

もう二度と愛する人と一緒になれないと知りながら、それぞれの家庭で幸せになれることができるのだろうかと今後のことを考えると悲しく、切なくなる。

主題歌が印象的な作品であった。

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